設立趣旨書
医学は、進歩するにつけて不明な点や治癒不可能な難病が増加するように思える。一見、疾病と治療の追いかけっこのようにも見える。しかし、医学は確実に進歩し人体の不思議が解明されつつある。耐性菌の問題は新たな人類への課題であろうが、人類を永年苦しめた天然痘や結核は一応克服したと言って良いであろう。医学が進歩し、発症の原因が分れば一応治療方法は開発されてくる又は治療方法が見つけやすい時代になってきている。
医学は、ますます専門化して医師も専門外はただの素人にならざるを得なくなってきている。しかし、不定愁訴等の原因不明の主訴も決して少なくないが、専門科の医師たちは目の前の患者の診断ができないでいる。医学の高度な専門化はますます、進み原因不明の主訴に適切な診断を下せないでいるのが臨床現場であろう。私たちは、専門の医科で診断のなし得ない患者の診断をするために、検査手法、主訴の内容等を医療面接により対応し正しい診断を導き出す手法を研究したいと考えている。「総合医科学」はスペシャリスト(専科)ではなくゼネラリスト(総合科)として対応し、諦めることなく弛まぬ研究と医療面接手法等の開発により原因不明な疾病の発見手法、治療方法も含めて研究し我が国の医療福祉に貢献したいと考えている。日本臨床総合医科学会の活動が、不安で悩める患者の一人でも少なくなることに貢献できればこの上ない喜びである。ここに、私たちは、日本臨床総合医科学会を設立するものである。
令和2年6月1日
日本臨床総合医科学会発起人会一同
本部;
Japanese Society of Comprehensive Medical Science
CMS日本臨床総合医科学会
事務局受付:〒194-0021 東京都町田市中町1-10-15 2階
東大附属前学術振興センター第一支局内
会則抜粋;
(名称)
第1条 本会は日本臨床総合医科学会と称する。
(事務局)
第2条 本会は事務局を東京都中野区弥生町3-24-11 東大付属前学術振興センターに置く。
第2章 目的,事業
(目的)
第3条 本会は,臨床総合医科学および総合医科医療の進歩発展を図ることを目的とし,併せて会員相互の親睦を図り,関連他学会と の連携を行うものとする。
(事業)
第4条 本会は次の事業を行う。
①会員の研究発表,学術講演等のための集会の開催。
②会誌の刊行.ただし,会誌名を「臨床総合医科学」とする。
③その他,前条の目的を達成するのに必要な事業。
第3章 会 員
(会員)
第5条 次の各号の者で本会の目的に賛同して入会し,所定の年会費を納めた者とする。
① 医師及び総合医療カウンセラーを会員1種とする。
② 薬剤師、診療放射線技師、臨床検査技師、看護師等の医療従事者等を会員2種とする。
2 1種会員の員数は総会員の半数を超えていなければならない。
3 1種会員と2種会員は差別を設けてはならない。